初々しいおじさま

なんか変に挙動不審オッサンがきた。
かっぱえびせんの小袋抱えてキョロキョロ店内を回ってる。
このオヤジはかっぱえびせんの小袋1つで人生を台無しにする気なのかと思いつつ眺めてたが、特に何するわけでもなかった。
んで、弁当が納品されたので皆で一斉に品だししてるところにそのオッサンがレジへ。
いち早く気付いた私はレジへ走る。
そして彼の手に持っていた商品を預かった。
接客バトル開始(ぇ


内容


かっぱえびせん小袋
・コカコーラ500mlペット


そして


・新聞


の裏にエロ本


この不意をつかれた行動に吹き出しかける自分を必死に抑制した。
まさか開幕からいきなり大技でくるとはね!
私は誠心誠意気遣い、即座に本をひっくり返し、バーコードをスキャン。
更に表紙を新聞で隠した状態で袋へ入れ、にっこり笑って彼に袋を手渡したのだった。


ぬっしぃ○−●オジサン 決まり手:エロ本購入者への精一杯の気遣い


ふー、危なかったぜ。開幕押し切られると思ったよ!
今までに無いタイプのファイターだったな。また挑戦待ってるぜ!






…だが、まだ戦いは終わっていなかった。


再びレジへ来るオジサン。
今回は店長がやっているレジへ。
差し出したのは伊右衛門茶350ml。
その後彼が何か言っている。
ちょうど自分もカウンター内にいたので、彼の話を聞いてみた。


「脇に抱えて精算するの忘れてたよ〜」


ちょwwwっをまっwww


彼がエロ本購入に緊張したあまり脇に抱えていて買うはずだったものをレジに出し忘れてたのかと思うと、思わずカウンター内で吹き出した。
そこはまぁ咳払いで誤魔化していたので誰一人気付いてはいないだろう。
それはいいとして、今回は完敗である。完全勝利を掲げた後にこんなどんでん返しが待っていようとは…。
まだまだ修行が足りないな(´・ω・`)


ぬっしぃ●−○オジサン 決まり手:初心を忘れないカウンター攻撃